ごあいさつ

顎裂(歯槽裂)の手術

1.顎裂の手術はいつごろ受けるのですか?

昔は顎裂部には手術は行わず、入れ歯を使っていました。最近では歯ぐきの骨を自分の骨で造ることができるようになり、入れ歯なしできれいな歯並びを造ることができます。
手術の時期については、いまだ世界中でどの時期が良いかについて結論は出ていません。早い時期に顎裂を手術してしまうと顎の発育が悪くなります。手術の時期が遅すぎると移植する骨が吸収されやすくなり、良い形の歯ぐきができません。
以前は、永久歯の糸切り歯(犬歯)が崩出する前(小学4年生ぐらい)に手術を行っていました。8歳から12歳くらいまでの間に患者さんの歯の発育や体全体の発育を見ながら手術時期を決めていましたが、小学校生活を犠牲にしなければなりませんでした。
最近では早めの骨移植手術でも上顎発育に大きく影響しないデータが出されています。そこで、6歳(年長さん)の時期に顎裂部骨移植をできるだけ行う方針に変更しています。その手術の際、鼻、唇の修正希望がある場合には同時に行っています。

長野県こども病院 口唇口蓋裂センター tel.0263-73-6700
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